地域とコミュニケーション!綿あめ機が地域の人たちとの笑顔の架け橋に。

助成金で綿あめ機を購入。地域の方に、障がい者の活動を知ってもらうきっかけに

きれいな紅葉と青い空、すがすがしい秋晴れとなった11月5(土)、6日(日)、代々木公園で渋谷2016フェスティバルという渋谷区のイベントが開催されました。28年度の助成先団体のひとつである「仮認定NPO法人みどり工房 よりどりみどり」さんがブースを出展し、助成金で購入した綿あめ機をフル稼働させ、利用者さんが綿あめを作って販売していました。

従来の機械はフードカバーが壊れていたため風が吹くと上手に作れなくて、ひとつ作るのに時間がかかっていましたが、新しい綿あめ機はスピーディーでたくさん作れるので、今年はお客さんの行列が早く解消したとのこと。1日につき約200個も売れたそうで、売上が上がれば工賃アップにもつながっていきます。

 

販売はお仕事に慣れるチャンス!

棉あめの販売を通して、利用者さんは接客を学び、地域の人たちとのコミュニケーションを練習します。
販売は、地域の方とふれあう機会となり、お仕事に慣れるチャンスにもなるそうです。

 

偏見なく、ふつうに接してほしい

いちばん大変だったことは何ですか?と質問したところ、返ってきた答えが「偏見」でした。障がい者の活動のための施設を開所するとなると、地域からの反対がいちばん大変だったそうで、地域に開かれた活動を地道に続けることで少しずつ理解されてきたそうです。「地域の方々には、障がいを持った方が働いている姿を見て、実際にコミュニケーションを取ってもらって、“障がい者はこわいのでは…”という思い込みを払拭してもらいたい。棉あめの販売というコミュニケーションを通して、偏見を払拭していきたい」(スタッフの今級令さん)。利用者さんががどんどん外に出る機会をつくって、自分たちの活動や障がい者について理解してもらう。それが利用者さんの自信につながったりする。一石二鳥ですね。

 

地域の方の障がい者理解には、イベントでのふれあいがだいじ

NPO法人みどり工房さんは、障がいを持った方が生きがいを持って生活できるように、彼らの生活や職業訓練をサポートしています。地域の人たちに開けた障がい者支援活動を続けています。